アイナビの使い方(iPhone)Eye Navi manual

1. アプリの概要と注意点など

「アイナビ」とは視覚障碍者向けの歩行時に歩いている本人の前面の状況をカメラで撮影しその内容を音声で知らせてくれるスマホアプリです。基本的なアプリの仕様と使い方、そして実際に使用してみたレポートや注意点を案内しています。

a.対応機種: 現状Android版はまだありませんので、対応機種はiPhoneのみです(iPhone 8以降に対応)。カメラ性能を考慮するとiPhone 12以上かiPhone SE3が推奨されます。アプリのインストールはアプリストア(App Store)から行います。アプリストアの画面下の右の検索で「アイナビ」と入れて探してください。最新バージョンは4.2.0です。

b.カメラの向き: 手持ちで使用する場合、カメラの向きがずれると音声検知が遅れたりアプリに注意されますので、なるべく体の向きと平行にかざす必要があります。

c.バッテリー消費: かなり消費が早いです。iPhone 13 miniで1時間連続使用したところ約20%減少しました。(開発サイトでは30分で15%減との記載があります)外出時は充電してからアプリを使用開始してください。

d.料金プラン: 基本機能を使う場合は無料ですが、月額1000円のプレミアムプランでは歩行保険や履歴保存機能が使えます。通常使う分にはそのまま基本機能だけでも十分使えます。

2. 基本的な使い方(簡易マニュアル)

アイナビは、前方の路上の状態や点字ブロック、信号、横断歩道、周辺施設などを音声で読み上げてくれるスマホアプリです。

【基本操作と設定】
a.起動: アプリを起動するだけで歩行ナビが始まり、路上の状態を読み上げます。b.設定: 自宅の登録、目的地の登録、障害物の設定、周辺施設の認識登録を行うとより便利になります。c.経路設定: 「距離が短い」「時間が早い」「階段が少ない」といった経路の優先順位が設定可能です。

【使用時の注意】
バッテリーの充電をまんたんにしてから使用してください。スマホを顔の下あたりの胸の位置で後方カメラが前になるようにして、体と平行になるよう前方に固定して使用するとカメラの向きがまっすぐになり正しい前方の認識となります。または胸元で固定できるスマホポーチ等を使用してください。また現在向いている前方の方角(東西南北)を読み上げます。

3.設定できる各種メニュー機能の詳細

起動後の上の4つのメニュー「道案内」「周辺情報」「方向」「設定」の一番右の「設定」をタップすると各種基本設定を選べます。「設定」をタップして「EYENAVIプレミアムへ加入」のさらに下にスクロールして「自宅・目的地の設定」から各種設定ができます。その下にスクロールすると次の設定項目があり選択して設定してください。

a.自宅と目的地の設定 : 自宅やよく行く目的地を登録や削除できます。マップ機能から現在地の登録や、目的地を検索して登録ができます。

b.音声案内の設定 :「種類の変更」から障害物の種類で読み上げてくれるのをオンかオフにするかどうかを設定できます。種類は、点字ブロック、横断歩道、歩行者信号赤・青、人、自転車、車、自動販売機、車止め、ポールと電柱、フェンス、壁、三角コーン、トラック、ガードレール、白線、縁石、植え込み、街路樹、郵便ポスト、を各項目別に読み上げるかOFFにするかが設定できます。

c.音声案内の設定 : 障害物の検知する範囲を「正面と左右」か「正面のみ」に選べます。

d.音声案内の設定→周辺施設に関する設定 : 施設の検索範囲を、「案内しない」から「30m」から「500m」まで(50mごと)に設定できます。また、その下の「周辺施設のジャンル」から、グルメ、買い物、車 交通、病院 役所、金融機関、レジャー、文化施設、宿泊、学校、があり、さらにその各ジャンルをタップすると細かく音声案内するかどうかの設定が選べます。

e.音声案内の設定→音声に対する設定 : 声の速さ(40から90)や声の種類(11種類)を変更できます。

f.道案内の設定→経路の種別の設定 : 歩行者ルートの種別を、「距離が短い経路を優先」「時間が早い経路を優先」「階段が少ない経路を優先」「屋根がある経路を優先」「幹線道路の近くを優先」のいずれかに設定できます。

※アプリのバージョンにより設定項目が変わる場合があります。

4. 実践レポート その1:駅から自宅まで

実際にiPhone 13 miniを使用し、最寄り駅から自宅まで(約15分)歩いた際のレポートです。駅前から:スマホを胸元に固定してスタート。点字ブロックを認識してくれるのでまっすぐ歩け、そして歩行している方向が正しいかを音声で伝達してくれます。続いて歩いていくと前方のコンビニや飲食店やスーパーや薬局などの店舗や施設名の距離を音声で案内してくれます。住宅街でのナビゲーション:そして店舗や点字ブロックがなくなる住宅街では無音になるので、「道案内」メニューから自宅への案内を開始しました。目印施設のない住宅街では正しい方向を案内してくれ、間違った方向を向いたときは「なになにへ向かってください」と修正指示が出ます。自宅が近づくと「あとなになにメートルです」と現在地との距離を教えてくれます。

総評:ゆっくり歩いている分には的確な音声案内で無事に自宅まで案内されました。胸元で使用する分には周囲に迷惑にならない程度の音量ですので、イヤフォンがなくても使用可能です。

5. 実践レポート その2:自宅から目的地まで

iPhone SE3を使い、自宅から最寄り駅を検索して設定して使ってみました。自宅から:「道案内」から目的地を検索テキストで「自宅最寄りの駅名」を検索しました。検索結果では駅の住所が表示され、「目的地はなになに駅でよろしいですか」との問い合わせから道案内を開始となります。「390メートルです」などの詳細な道案内の後で、歩く方向の指示があります。このような案内にそって歩きますが、点字ブロックのないところでは道路の白線を読み上げてくれるのでそれを頼りに歩けます。音響信号機のない交差点を渡るさいには「信号が青にかわりました」の案内はとても助かりました。そして進んでいくと点字ブロックがある歩道になるのでその音声案内に従って歩きます。最寄り駅の近くまでくれば駅方向がわかるので、ナビゲーションは終了させて駅の改札に向かいました。

総評:途中一か所ある国道の音響信号機のない交差点で、歩行者信号機の色の識別を教えてくれるのはとても助かりました。